『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』 草薙龍瞬

おすすめ本の紹介です。

 

『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』
草薙龍瞬

 

日常で起こる嬉しいことや悲しいことに一喜一憂したことは誰にでもあるとおもいます。

 

良いことならいいですが、他人から理不尽に非難されたり、職場や家庭、学校などでの関係がうまくいかず、あまりうれしくない状況にあるとき、どういう姿勢でいればマイナスの感情にとらわれず(嫌な気分にならず)平穏に過ごすことができるのかが、わかりやすく書かれています。

 

『心の状態を「きちんと見る」』『「良い·悪い」「好き·嫌い」をやめる(ムダに判断しない)』『どんなときも自分を否定しない』など、人が悩んでしまう理由の一つは「判断しすぎる心」にあるとして、それを客観的に認識し、自分の心を外側から眺められるようになることで、ムダに嫌な気分に陥ることを防ぐことができるとしています。

 

『判断』とは、「最悪だ」「ついてない」「失敗した」などの落胆や失望から、「どうせ自分なんて」といった自虐、「うまくいかないのでは?」という不安、「こうでなければならない」「自分は絶対に正しい」といった思い込み、「自分はまだまだ」という自信のなさもすべて判断で、それは「完璧主義」や「頑張りすぎてしまう」人間を創り出してしまうとしています。

 

それらの『判断』は心の癖のようなもので、心を縛りつける『執着』の一種なので、知らず知らずのうちに一点だけを見つめすぎていた心に気付き、そこから一歩離れ外の世界を見渡してみることで「自分を否定する心」から自由になることができます。

 

他にも、「反応しないことが最高の勝利」「他人からの評価を追いかけない」「”快”を大切にする」など、お坊さんが書かれた本だけあって、釈迦やその弟子たちの教えを引用しながら、順を追って分かりやすく説明してくれています。

 

人間の頭の中には一日に七万回も思考が浮かんでは消えているそうですが、知らず知らずのうちに自分で勝手に『判断』してしまっている心の癖に気付くことで、毎日を前向きに、健康的に過ごしていきたいですね。

 

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