ニューヨークの地下鉄の話(ちょっと汚い話もあります)

ニューヨークの地下鉄(サブウェイ)に関して、もう少し詳しく書いていこうと思います。

 

90年代以前までは「すごく危険!」と言われていたNYの地下鉄ですが、わたしがいた2006-2020年ごろには、ほとんど日本と同じ感覚で普通に利用できるようになっていました。サブウェイは主にマンハッタン島とその北のブロンクス、東のクイーンズ、ブルックリンのあるロングアイランド島を繋いでいます。ブロンクスより北のアップステートに行く場合はメトロノース、クイーンズより東のロングアイランドに行く場合はLIRR(ロングアイランドレイルロード)、西のニュージャージーに行く場合はPath Trainを利用します。

クイーンズの高架上を走る7番線。
夕闇の中にロックフェラーセンタービルが見えます。

MTA(Metropolitan Transportation Authority)によって運営されており、その歴史は100年以上(1904年開業)に上ります。基本的に24時間稼働のため色々なところにガタが来ているようで、MTAの作業員さんたちはその都度メンテや修理を行っています。メンテナンスは利用客の少ない夜中にするので、夜中は本数がぐんと減ります。ちなみに車両は日本製(川崎重工)で、車両内部にもそれを示すプレートがあり、初めて見つけたときは感動しました。

 

「ほとんど日本と同じ感覚で」と書きましたが、駅によっては危険な雰囲気の場所はあるので、そんなときはなるべく駅員さんが常駐しているエリアにいるようにしたほうがいいです。


サブウェイのホームや線路はストリートと同じくとても汚いです。そしていろいろなものが落ちています。紙くずや新聞紙、お菓子の袋、衣類、靴、食べかけの食事、車内では飲みかけの紙コップの中身がこぼれて液体がたれ流れていたり、ペットボトルの場合は車両内をゴロゴロ転がったりしています。ピーナツの殻やスナック菓子が散乱していたりすることもあります。雨の後などは線路が水浸しになっていたりもします。

地下鉄のホーム(タイムズスクエア
コロナ渦中のものなので人が異様に少ないです。

車内がガラガラでラッキー!と思ったら、
ホームレスの人が寝ており車内全体がとても臭かったりなどもあります。

そしてここから少し汚い話になりますが、たまに見かけるのが黄色い液体の入ったペットボトルです。


ニューヨークの地下鉄の駅にはトイレがありません(ある所もあるけどすごくレア)。列車の本数が減る夜中はホームで待てど暮らせど電車が来ず、しまいにはトイレに行きたくなってしまったことがあります。別の路線の乗り換えも遠いため、地下鉄の外に出て近くのガソリンスタンドでトイレを借りようとしたらオーナーがお祈り中(ムスリム)で気付いてもらえず、切羽詰まりながら別のお店を探し、そこで借りて事なきを得たということもあります。

以前から黄色い液体入りのペットボトルは見かけていたのですが、そんな体験を経て、ペットボトルの主(たぶん男)はわたしと同じような体験をしながらトイレに間にあわなかったんだろうと想像できるようになりました。ちなみに、黄色い液体入りペットボトルはストリート(主にマンハッタン)でも見かけることがあります。

 

 

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